財団法人内外財務研究所



研究会レポート
一覧へ戻る
[本日のテーマ]
? 最近の医療動向と今後の展望 パート2

1.日時 平成20年6月10日 ?
2.場所 御堂アーバンライフビル ?
3.出席者 本日のリーダー

出席者
石田 行司 (ニューロンネットワーク株式会社
代表取締役社長)
高瀬 数久(当財団理事)
牧江 重徳(当財団評議員)
声元 通夫(当財団理事)
高嶋 信夫(当財団理事長)

1.後期高齢者医療制度の問題点と改善策

1) 名称を「長寿医療制度」と改めた。
2) 医療給付費の5割に公費を投入、現役世代から4割を仕送りし、75歳以上高齢者の負担は1割と設定された。
3) 今回問題となっている、原則として年金から天引きすること、及び高齢者のみをくくって別立て年金制度によることに大きな反発がある。
4) 低所得者の負担が相対的に大きい。
5) 今後の問題点は、複雑でわかり難い制度をシンプルにすること、廃案にして代案を検討することが今後の政治問題となった。


2.混合診療の是非と問題点

1) 混合診療の新しいルールを作って、一定の範囲で認めていく方向が望ましいと考えると坂口前厚生労働大臣が述べている。
2) アメリカの医療制度は混合診療である。高額所得層と低所得者と医療選択の格差が生まれることが問題となっている。
3) 医療業界から医療産業へ向かっていくだろう。
4) 新規ベンチャーとして、新たな医療機器や新薬などの医療福祉ビジネスが進出してくることが予想される。
5) 混合診療はこの1〜2年の間に認可される方向にある。

3.病院・医院の経営の実態

1) 病院・医院の倒産件数は、都道府県で大阪が最多であった。
2) 前年同期比18件増の48件であった。
3) 形態別では、破産が29件でもっとも多かった。
4) 原因別には「放蕩経営」が前年同期と同数の11件、業績不振が11件だった。患者数20人以上の収容施設を有する病院の件数の急増ぶりが目立った。
5) 2006年の改訂が過去最大の下げ幅になったことで、医療収入の減収に拍車がかかったことが大きい。
6) 入院患者を確保するためには、新規投資で高級化や大型化をはかったり、介護事業などを手がけるところもあったが、それが裏目となって倒産したケースもあった。
7) 1昨年あたりから「ヘルスケア・リート」通称「病院ファンド」なるものが登場したが、これは病院経営を支援するものだが、財務対策に行き詰った病院経営者を狙った、反社会的グループによる乗っ取り、転売してしまうケースもあり、ますます経営は難しくなった。


Copyrght., 2003 内外財務研究所 All rights reserved.