財団法人内外財務研究所



研究会レポート
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[本日のテーマ]
? 円キャリートレードの仕組みと影響について

1.日時 平成19年2月2日 15時〜17時
2.場所 御堂アーバンライフ 当財団事務所
3.出席者 本日のリーダー
研究会員 2名
吉野 誠 氏(兵庫県立大 講師)
高嶋 信夫 (当財団理事長)
矢倉 隆夫 (矢倉研究所 所長)

2007年の経済展望

円キャリートレードの仕組み
? 日本の安い金利を借りて、円からドルに転換、他の通貨でファンドなどを通じて世界で運用するシステムである。欧米の投資ファンドは、M&Aや証券投資、実物投資をしている。日本の超低金利が世界を駆け巡っている。総額は20兆円〜25兆円あるといわれている。

その影響について
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1. 円の対外価値は実質実効為替レートは約7年間おおむね、円安傾向にある。現在はプラザ合意後の歴史的な安値圏になっている。
2. これは、円キャリー取引の増加を通じて、円キャリーバブルが起こって円安の自己増殖中といえる。
3. 高利回りの外国債券購入が典型的な為替証拠金取引といえる。為替証拠金取引は、内外金利差と為替差益を同時に獲得しようとする信用取引といえる。高度な知識を得ないで為替証拠金取引に参入するのはハイリスク・ハイリターンなので注意を要する。
4. 現在円安傾向にあるのは、円キャリー取引の影響だろう。世界を駆け巡るオイルマネー40兆円と合わせて、世界市場で株価急騰を招いている。

今後の対応をどうしたらいいか(質疑応答のまとめ)
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1. 早晩バブル化したマネーが、株価暴落につながる可能性が高い。
2. 日本の株式市場も昨年からじり高となっており、円安から円高への大幅にふれてくると、株価暴落につながってくるので、当分の間円キャリー取引の返済による為替変動(円高)には十分なる注意が必要となろう。
3. 5月に解禁となる三角合併を踏まえて、円キャリー取引資金による外資系ファンドの動きをよく観察することが必要だろう。


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